夏期オリンピック参加国の変遷

1896年 アテネ・オリンピック

1896年 アテネ五輪 [参加国:14]
   古代オリンピックに感銘を受けたクーベルタン男爵の提唱により、
   オリンピックの祖国ギリシャで行われた、記念すべき第一回大会。


1900年 パリ・オリンピック

1900年 パリ五輪 [参加国:24]
   第一回大会から四年後の1900年、
   パリ万国博覧会に付随して開かれた第二回大会。


1904年 セントルイス・オリンピック

1904年 セントルイス五輪 [参加国:12]
   前回のパリに引き続き、万博の付随大会としてアメリカで開催するも、
   当時はまだ交通が未発達だった為、参加国は減少。


1906年 アテネ・オリンピック

1906年 アテネ五輪 [参加国:20]
   ギリシャでの恒久開催を主張する国王の意を汲み、前回大会から二年後に開催。
   しかし現在では、公式大会から削除されている。


1908年 ロンドン・オリンピック

1908年 ロンドン五輪 [参加国:22]
   火山の噴火によりローマが開催を辞退し、ロンドンを代替地として開かれた大会。
   国旗を先頭にした入場行進など、五輪演出の基礎が作られる。


1912年 ストックホルム・オリンピック

1912年 ストックホルム五輪 [参加国:28]
   この大会から、日本が始めてオリンピックに参加。
   マラソンに出場した金栗四三が「54年8ヶ月6日5時間32分20秒3」の記録を残す。


1916年 ベルリン・オリンピック

1916年 ベルリン五輪 [参加国:---]
   第一次世界大戦が勃発した為、開催を中止。


1920年 アントワープ・オリンピック

1920年 アントワープ五輪 [参加国:29]
   この大会で、熊谷一弥と柏尾誠一郎が日本人初のメダルを獲得。


1924年 パリ・オリンピック

1924年 パリ五輪 [参加国:44]
   前回のパリ五輪から24年ぶり、二度目のパリ開催。


1928年 アムステルダム・オリンピック

1928年 アムステルダム五輪 [参加国:46]
   女性選手の参加が初めて認められ、人見絹枝が日本人女子初のメダルを獲得。
   また男子の方でも、織田幹雄と鶴田義行が日本人初の金メダルを獲得。


1932年 ロサンゼルス・オリンピック

1932年 ロサンゼルス五輪 [参加国:37]
   世界恐慌に直後で、しかもアメリカ大陸での開催だった為、
   参加人数が、前回のアムステルダム五輪から半減してしまった大会。


1936年 ベルリン・オリンピック

1936年 ベルリン五輪 [参加国:50]
   開催できなかった1916年大会の雪辱を晴らす為、ナチス・ドイツが威信をかけた大会。
   テレビ中継や聖火リレーなどの演出が、初めて行われた大会でもある。


1940年 東京オリンピック

1940年 東京五輪 [参加国:---]
   日中戦争の泥沼化により開催地の返上を余儀なくされ、
   ヘルシンキが代替地となるも、第二次大戦の勃発により開催中止。


1944年 ロンドン・オリンピック

1944年 ロンドン五輪 [参加国:---]
   第二次世界大戦中であった為、開催を四年後に繰り越しに。


1948年 ロンドン・オリンピック

1948年 ロンドン五輪 [参加国:59]
   1944年大会の繰り越しで行われた大戦後初のオリンピック。
   敗戦国である日本とドイツは、大会への参加を認められなかった。


1952年 ヘルシンキ・オリンピック

1952年 ヘルシンキ五輪 [参加国:69]
   日本の大会参加が認められ、16年ぶりに出場した夏季大会。
   また、ソ連が初めて大会に参加し、アメリカに次ぐ世界二位のメダル数を獲得。


1956年 メルボルン・オリンピック

1956年 メルボルン五輪 [参加国:67]
   南半球で行われた初めてのオリンピック大会であったが、
   緊迫する世界情勢の中、エジプト、スペイン、中国などが大会をボイコット。


1960年 ローマ・オリンピック

1960年 ローマ五輪 [参加国:83]
   返上した1908年大会から半世紀以上経ち、ようやく開かれたローマ大会。
   この大会でソ連が金メダル数でアメリカを抜き、スポーツでも米ソの対決が激化。


1964年 東京オリンピック

1964年 東京五輪 [参加国:93]
   返上した1940年大会から24年、日本の戦後復興の象徴として開かれた大会。
   大会中に、ソ連書記長の解任や中国初の核実験などが起き、激動の大会となる。


1968年 メキシコシティー・オリンピック

1968年 メキシコシティー五輪 [参加国:112]
   海抜2240メートルと、最も標高の高い都市で開催された大会。
   また過去3大会、統一チームを送っていた東西ドイツが個別に参加。


1972年 ミュンヘン・オリンピック

1972年 ミュンヘン五輪 [参加国:121]
   大会中、パレスチナ・ゲリラにより、イスラエル選手11人が死亡する惨劇が発生・・・・
   翌日にイスラエル選手団の追悼式が行われ、大会は続行される。


1976年 モントリオール・オリンピック

1976年 モントリオール五輪 [参加国:92]
   南アフリカの人種差別問題により、多くのアフリカ諸国がボイコットした大会。
   また、大会開催で膨大な赤字を生じ、五輪商業化へのきっかけを作った大会でもある。


1980年 モスクワ・オリンピック

1980年 モスクワ五輪 [参加国:81]
   共産圏で開かれた初めてのオリンピック大会であったが、
   ソ連のアフガン侵攻に抗議する形で、アメリカや日本などが大会出場をボイコット。


1984年 ロサンゼルス・オリンピック

1984年 ロサンゼルス五輪 [参加国:140]
   「商業オリンピック」の先駆けとなった大会。
   前回大会の報復としてソ連や東欧諸国がボイコットするも、中華人民共和国が初参加。


1988年 ソウル・オリンピック

1988年 ソウル五輪 [参加国:159]
   12年ぶりに米ソ両国が揃った大会であり、冷戦下で行われた最後のオリンピック。
   ドーピング問題や大会招致問題など、競技外での問題も注目され始めた大会。


1992年 バルセロナ・オリンピック

1992年 バルセロナ五輪 [参加国:169]
   冷戦の終結後、初めて開かれた夏季大会。
   ただし、崩壊直後のソ連は、旧ソ連統一チームとして大会に参加した。


1996年 アトランタ・オリンピック

1996年 アトランタ五輪 [参加国:197]
   近代オリンピック開催100周年の記念大会。
   28年ぶりに出場したサッカー日本代表が、ブラジル相手に「マイアミの奇跡」を起こす。


2000年 シドニー・オリンピック

2000年 シドニー五輪 [参加国:199]
   44年ぶりに南半球で開かれた、20世紀最後のオリンピック。
   高橋尚子が日本人女子で初となる陸上競技での金メダルを獲得し、国民栄誉賞を受賞。


2004年 アテネ・オリンピック

2004年 アテネ五輪 [参加国:202]
   第一回大会から108年経ち、祖国ギリシャに戻ってきたオリンピック(1906年大会は除外)。
   参加する国と地域は、ついに200を越える規模にまで拡大を果たす。


2008年 北京オリンピック

2008年 北京五輪 [参加国: ? ]
   東京、ソウルに続き、アジアで三番目の夏季五輪開催国となる中国の北京。
   1940年(第二次世界大戦)、1964年(冷戦構造の変化)、1988年(冷戦終結と共産圏崩壊)と、
   アジアでの夏期大会の開催には、世界状勢の転換点となるジンクスもあるんですよねえ・・・・


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